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4枚カード問題(ウェイソンの選択課題)【心理クイズ】

 

本日は「ウェイソンの選択課題」をご紹介します。

 ウェイソンの選択課題とは4枚のカードを使った簡単な問題で、通称「4枚カード問題」と呼ばれる心理クイズです。

 

本問が持つ心理効果を知ることは、TOEICや公務員試験の対策にも有効ですので、ぜひ最後の解説までご覧ください。

 

問題文

下図のように両面に文字が書いてあるカードが4枚あります。

カードの片面にはアルファベット1文字、もう片面には数字1文字が書かれています。

次のルールが正しいことを証明するために、ひっくり返して裏面を調べる必要のあるカードはどれでしょうか?(複数選択可)

ルール:Dの文字が書かれているカードの裏面には3が書かれている

 

4枚カード問題の参考画像 

♪-------thinking time------------♪

 

解答

皆さま答えは出ましたか?

それでは早速解答です。

 

解答は、

「Dと7のカードの計2枚」です。

 

解説

間違えてしまった方も気を落とさないでください。

大学生を対象にした本問の正答率は10%程度で、間違える方が自然です。

 

誤答例として最も多いのが「Dと3」次いで「Dだけ」です。

多くの方が同じ誤答をしてしまうのは、本問が心理効果によって誤答「Dと3」に誘導しているからです。

本問で使用されている心理効果は2つ。

  1. 確証バイアス
  2. マッチングバイアス

ではそれぞれご紹介していきます。

 

1.確証バイアス

確証バイアスとは、「pならばq」が与えられた場合に、それを確認したがるという心理効果です。

つまり、「pかつq」のパターンを見つけようとしてしまうんです。

 

本問で言えば、「Dなら3」と与えられて、Dの裏が3になっている(Dかつ3が書かれている)カードを探したくなるということです。

この心理効果により、対偶(7の裏がDじゃないこと)を確認し忘れてしまうのです。

 

公務員試験でもよく出るので下記の法則を覚えておくと便利ですよ。

命題が真のとき、対偶も必ず真になります。

命題を真だと証明したいなら、対偶が真であることも確認する必要があります。(もしくは、命題の裏や逆を否定するのでもOK)

命題と対偶を説明する図

 

おまけ:対偶の作り方

豆知識をご紹介するおまけコーナーです。

 

命題を証明したいなら対偶が真であることも確認すべきと前述しました。

対偶と言われてもすぐに作れない方が多いと思いますので、ここで対偶のつくり方をご紹介します。

 

  1. まず、命題「Dなら3」の「逆」を取ります。
    この場合は「3ならD」となります。
    ちなみに命題が真のときは必ず逆は偽です。
    命題が真なら逆は偽となることを説明する画像
  2.  次に、両方を否定します。両方否定したものを命題の「裏」と呼びます。
    先ほどの「3ならD」の裏は、「3でないならDでない」となります。
    これが対偶です。
    ちなみに命題が真なら必ず裏は偽です。
    命題が真なら裏は偽となることを説明する画像

 

いかがですか?簡単でしたよね?

 命題の逆の裏が対偶です。覚えておきましょう。

 

2.マッチングバイアス

本問に隠れている2つ目の心理効果はマッチングバイアスです。

マッチングバイアスとは、問題文に出てくる言葉を選択しがちになるという心理効果です。

本問で言うと、問題文に「Dなら3」と出てくることで、「D」や「3」に注目し、選択しがちになるのです。

 

TOEIC対策に応用してみた

TOEICリスニングpart3,4で内容が分からなかった際に、聞こえた単語が含まれている選択肢をついつい選んでしまいませんか?これもマッチングバイアスの1種です。

こちらの記事でも紹介していますが、そのような問題は、あえて聞こえやすい単語を1つ提示することで誤答に誘導するひっかけ問題です。

www.kami-kaze.com

 

TOEICでは、聞こえた単語の入っていない選択肢が正答になる場合が多いため、マッチングバイアスを理解し、あえて違う選択肢を選ぶと点数アップに繋がりますよ。

 

公務員試験に応用してみた

公務員試験の数学分野は確率問題もありますので、もちろんマッチングバイアスが応用できますが、以下の問題形式にも応用可能です。

問題文

A~Dが100m走をした。4人のうち、1人だけ1人だけ嘘をついている。確実に嘘をついているといえるのは誰か?

A「僕は1着だった」

B「私の次に到着したのはDだった」

C「私は一番ではないが、最下位でもない」

D「私は4着だった」

(答えは記事最後にあります)

 

公務員試験によく出題される問題形式ですね。

確証バイアスがかかるため、多くの方々は「Aが正しかったら…」と考えがちです。

命題は「●●が嘘をついている」ですが、人間は嘘を確証するよりも正しいことを確証する方が得意なので、正しいことを確証しながら消去法で解こうとします。

 

ですが、「Aが嘘だったら…」と仮定して、他の発言が成立するかを確かめる方が素早く解けます

つまり否定文を確証するということです。

命題通りに解けばそうできるのですが、どうしても正しいことの方が確認しやすいと思ってしまうんです。

楽な方楽な方と考えていると、逆に遠回りしてしまいますのでご注意を。

 

以上今回はウェイソンの選択課題を例に挙げ、確証バイアスとマッチングバイアスについてご紹介しました。

TOEICと公務員試験の他のも、学校の数学など様々なテストに応用できますので、問題を解く際に「何か心理効果が働いていないかな?」と考えながら解いてみると楽しいですよ。

 

ちなみに公務員試験の例で挙げた問題の答えは、Bが嘘つきです。

A,C,D,がそれぞれ嘘つきだと仮定すると、どうしても成立しないのに対し、Bが嘘つきと仮定した場合のみ、先頭から順に「ABCD」というパターンが見つかります。

 

(参考:NATURAL AND CONTRIVED EXPERIENCE IN A REASONING PROBLEM, P. C. WASON AND DIANA SHAPIRO, 1971)