かみ速study

偏差値40でTOEIC930点・東大合格。実力なんて無くてもテストは解けます。テストのためだけの勉強法教えます。

忘却の環境依存性&気分依存性【東大生が教える心理学】

 

記憶力の差=忘却の差

本日は忘却の仕組みを紹介します。

記憶力には個人差があります。たった数時間のテスト勉強で暗記できる人っていますよね?

私は何日も勉強しないと覚えられない方なので、すごくうらやましかったです。

でもそれって、暗記していないわけではないんです。記憶した直後にテストした場合には、簡単に思い出して解くことができますよね。

じゃあ記憶力の差って何なの?

それは、記憶後の忘却力の差です。

 

忘却とは

忘却とは、記憶に貯蔵されている情報が無くなることではありません。

情報自体は確かに貯蔵されていますが、それを思い出す(再生する)ことができなくなることが忘却です。

 

忘却の環境依存性

再生成績は学習時とテスト時の環境に大きく依存します。

※再生成績(全人数のうち、正しく再生できる人数割合)

 

Godden & Baddeley(1975)によると、学習時の環境と類似したテスト環境では再生成績が良くなることが明らかにされています。

彼らは、ダイビングクラブの学生18人を被験者として、異なる環境下で36単語からなる文章(×5文章)の記憶を行わせました。環境設定は、学習環境を陸上or水中、テスト環境を陸上or水中とした計4ケースです。

 

各ケースにおける再生成績の結果がこちらです↓

f:id:KaMI_KaZE:20190201151415j:plain(Godden & Baddeley,1975より作成)

グラフの通り、学習環境とテスト環境が一致している場合の再生成績が良く、忘却の大小が環境に依存していることが分かります。

 

忘却の気分依存性効果

 また、忘却は学習やテスト時の気分にも依存します。

Eich & Metcalfe(1989)は、音楽によって楽しい気分or悲しい気分にさせて、学習とテストを行わせました。

 その結果、陸上と水中の場合と同様に、学習時とテスト時の気分が一致している方が再生成績が良かったのです。このことから、忘却には気分依存性があることを証明しました。

 

忘却しない2つのコツ

忘却の環境依存性と気分依存性を利用した記憶力アップ方法を2つ紹介します。

 

1.教室学習の徹底

 環境依存性の実験結果から、テスト時と同じ環境で学習することで再生成績が向上するといえます。テストは教室で行われるものですから、同じ教室で学習することで成績アップが狙えます。

特に授業のテストは自分の教室で行われるので、全く同じ環境で学習することが可能です。

 

しかし、センター試験や受験は外部の教室で行われます。その場合は自分の教室とは別の教室で学習してみましょう。放課後に空いている教室は多いと思いますので利用してみてください。

そうすると、教室という環境は同じですが、普段利用しない教室のため緊張感があり、テスト時と同じ感覚で学習することができます。←気分依存性効果

 

2.音楽を聴いた後に学習

気分依存性の実験では、音楽によって同じ気分状態を作り出しており、気分依存性の効果を発揮するには音楽が有効です。

学習する前に、毎回同じ音楽を1曲聴くようにしましょう。特に歌詞の無いものがオススメです。テスト前にも同じ曲を聴くことで同じ気分状態を作り、成績アップに繋がります。

※注意:音楽を聴きながらの学習は控えましょう。テスト中は音楽が聴けないので、学習時とテスト時の環境が違ってしまいます。

 

以上今回は忘却の環境依存性と、気分依存性を紹介しました。忘却の仕組みを理解することが記憶力アップのポイントです。

参考:CONTEXT-DEPENDENT MEMORY IN TWO NATURAL ENVIRONMENTS: ON LAND AND UNDERWATER, Godden & Baddeley, 1975