かみ速study

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意味的プライミング効果「一夜漬けは意味ある?ない?」【東大生の心理学】

 

昔は「一夜漬け」は効果がないものとされていました。しかし近年は一夜漬けを認める動きが見られています。

一夜漬けでもしないよりマシ

ギリギリまでがんばった事実が大事

大学での研究も、提出期限1〜2週間前まで次の課題を探し続け、並行して論文を書きながら研究する学生が多いです。

でも親御さん世代からしたら、一夜漬けの効果を信用できないでしょう。

そこで本日は、一夜漬けの効果を心理学的視点から紹介します。

 

プライミング効果とは

一夜漬けは、心理効果の「プライミング効果」を発生させることで成績をアップさせます。

まずはプライミング効果について簡単に紹介します。

 

プライミング効果を説明するにあたり、活性化拡散モデルを利用します。

知らない方はまずこちらから↓

www.kami-kaze.com

 

簡単に言えば、何かを処理する場合、その概念が活性化するのと同時に、それと意味的に関連の強い言葉にも活性化が拡散するというものです。

 

それではプライミング効果を解説します。

プライミング効果はすごく簡単です。活性化拡散モデルでは、「唐辛子」が活性化された場合に、意味的に関連の強い「赤」 「辛い」等にも活性化が拡散すると説明しました。

それこそがプライミング効果です。

 

効果を証明した過去の実験研究

 ある実験では、いくつかの単語を順に挙げていき、その単語を認識するのに要する反応時間を調べました。その際提示する単語の順番を変化させて、反応時間の差を調べました。

使用単語の中には「バター」「パン」「看護師」が含まれており、「パン」→「バター」の順の場合は反応速度が早く、「看護師」→「バター」の場合は反応時間が遅かったのです。

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これは「パン」(先行刺激)が提示された時点で、「パン」の活性化と同時に、関連の強い「バター」にも活性化が拡散しており、「バター」(後続刺激)の完全活性化までの時間が短縮されたのです。

一方、「看護師」→「バター」の場合には活性化の拡散が発生せず、反応時間が遅かったんです。

このように、事前に活性化の拡散を受けることで認知が促進され、反応時間が早くなることを(意味的)プライミング効果と呼びます

 

一夜漬けがプライミング効果を起こす

プライミング効果では、先行刺激「パン」によって後続刺激「バター」の認知が促進されることを説明しました。

一夜漬けの勉強はいわば先行刺激なんです

テストと類似した問題を一夜漬けで勉強しておくことで、それが先行刺激となり、テスト時に類似した問題(後続刺激)の理解を促進させるんです。

 

一夜漬けで勉強した内容は長期記憶にきちんと貯蔵することは難しいので、長年意味がないと思い込まれてきましたが、脳の深層には感覚として貯蔵されていて、それが刺激となって後続刺激の活性化を促進するわけです。

一夜漬けは決して無駄な努力ではありません。最後の最後まで諦めずに頑張ってみて下さい。