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スポットライトメタファー効果【東大生が教える心理学】

 

スポットライトメタファー効果とは

旅行先で、「景色に夢中になってしまって、転んでしまった」って経験ありませんか?

何かを集中して見ると、他のものへの注意がおろそかになってしまいますよね。

これをスポットライトメタファー効果と呼びます。

 

つまりスポットライト効果とは、何かに視線を集中することで他のことが見えなくなってしまう現象のことです。

 

発見したきっかけ

スポットライトメタファー効果は、1980年代から既に研究されていました。

エリクソンらが1987年に行った研究で、人間の視覚をスポットライトに例えたことがきっかけです。

 

エリクソンらは視覚をスポットライトに例え、スポットライトの光線のサイズを集中した視覚範囲としています。

視覚の集中範囲が広くなったり狭くなったりするのをスポットライトに見立てています。

 

実験例

スポットライトメタファー理論を理論的に説明する実験がラベルジュ(1983)によって行われていますので、ご紹介します。

実験の手順は以下の通りです。

  1. 被験者をAとBの2グループに分ける。
  2. 5文字からなる単語を提示する。
    (Aグループ:5文字全体をカテゴリーに分類する作業を行わせた。
    Bグループ:中央位置の文字だけ、カテゴリー分類をさせた。)
  3. 途中に、4つの「+」と1文字からなる5文字を提示し、その1文字の分類判断をさせた。
  4. 「+」とともに提示した1文字に対する反応速度を調べた。

つまり、Aは全体を見て、Bは1文字だけにスポットライトを集中させる状態をつくったのです。

その上で、集中している1文字を処理する場合と、他の位置の文字を処理する場合との処理速度の早さを調べたのです。

 

スポットライトメタファー効果実験の結果の画像

すると、結果は上図のようになりました。

単語全体に視野を広げていた場合(A)は、全体として反応時間が早かったです。

しかし1文字に集中していた場合(B)には、中央の文字に対する反応時間はAグループ(全体集中)と同程度の反応早さでしたが、他の位置に対する反応速度が約0.05秒遅かったのです。

 

わずかな差にも感じますが、人間の反応速度が0.16秒なので、実は相当大きな差なんです。

 

効果を利用した勉強法

スポットライトメタファー効果を利用した勉強法をご紹介します。

 

勉強するに当たって、どうしても参考書や教科書を読むことになりますが、ここでスポットライトメタファー効果が利用できます。

 

参考書って文字が多くてきちんと読もうとすると時間がかかって面倒ですし、それで勉強意欲も減退してしまいますよね?

そのため速く読むことは重要です。

そこでスポットライトメタファー効果の出番です!

 

これまでは1文字1文字集中して、心の中で音読して読んでいた方が多いでしょう。

それはつまり、1文字1文字にスポットライトを当てて読んでいるということなんです。

1文字1文字にスポットライトを当てていることで次の文字への反応が遅れてしまい、読むのが遅くなっています。

 

そんな方は、文章全体に視野を広げてみて下さい。

文章全体を見ると、1文字ずつ読まなくても意味がパッとひらめいてきませんか?

心の中で音読しなくても流し読むだけで意味が理解できると思います。

もちろん完全ではありませんが、その文章が言わんとしている点は理解できるはずです。

 

教科書は分かりませんが、参考書は枕詞や無駄な言い回しが多く、重要な箇所はほんのわずかしかありません。

ですので、バーッと流し読んで重要な箇所だけ覚えるのがベストです。

見逃す心配もご無用です。参考書では重要な箇所は分かりやすく太字や括弧でくくってある場合が多く、流し読みでも気付きやすいです。

 

TOEICに応用

TOEICでもスポットライトメタファー効果を利用した勉強法が役に立ちます。

 

TOEICpart7の長文問題は、文章が長い一方で、問題が4つしかなく、重要なキーワードは文章のごく一部だけです。

スポットライトメタファー効果を利用した速読を行えば、キーワード部分を効率よく見つけ出すことが可能になります。

 

ただし、英文ですし、参考書と違ってキーワードが太字になっているわけでもないため、多少訓練は必要ですが。

 

 

以上今回は「スポットライトメタファー効果とは」から始まり、効果を利用した勉強法までご紹介しました。

TOEICや勉強だけでなく、小説など普段の読書にも使える方法ですので、ぜひ練習してみて下さい。

(参考:https://pdfs.semanticscholar.org/c804/574a9aa8bee0d162d72431e8254ca322212c.pdf, Spatial extent of attention to letters and words., LaBerge D., 1983)