本日は「ハノイの塔」という心理クイズを用いて、方略についてご紹介します。

方略とは、人が問題を解く際にどのように考えているのか、という脳内処理の仕組みのことです。

 

問題文

Question

Q.中央に穴が空いている大・中・小の円盤と、3本の棒があります。円盤は必ず棒に刺しておかなければならず、初期位置は1本の棒に全て刺さっている(図a)。

ただし、以下のルールを守らなければならない。

円盤は1つずつ移動させること
棒の1番上の円盤しか移動できない
既にある円盤の上に、それよりも小さい円盤を乗せることはできない

(b)の状態にするにはどのようにすればよいだろうか?

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解答

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方略の説明

ハノイの塔クイズ、皆さんはどのように解きましたか?

(A)思いつく限り順番に試した

(B)目標から逆算した

上記2つが主流だと思います。(他の解き方を思いついた方は天才肌かも!ぜひコメント欄で教えてください)

(A)を採用した人でも、どのパターンから試行したかは個人差が出ますし、やり方は幾百通り存在します。

本日はそのうちの「しらみ潰し方略」「手段-目標分析」をご紹介します。

 

しらみ潰し方略

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しらみ潰し方略は、全パターンを順に試して正答を探す方略のことです。

適用範囲が広く、思考を必要としないのが特徴です。

しかし、パターン数が多くなると困難かつ短期記憶の負荷が大きくなってしまいます。

流れが簡単でプログラミングしやすいので、パソコンで計算させるのに便利な方略です。

 

手段-目標分析

手段-目標分析とは、より目標状態に近づくパターンを優先的に試行する方略です。

ハノイの塔を例に説明します。

一手で目標達成は不可能ですので、まず円盤(大)を右端に移動させるなど「下位目標」を1つずつ達成していき、最終的な目標達成を目指す方法がよく使用されます。

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手段-目標分析は人が見当をつけて試行するため、しらみ潰し方略よりも早く解決できます。

しかし、目標設定を誤ると逆に遅くなってしまう恐れもあります。

 

学校のテストで考えてみた

学校のテストにおける方略を考えてみましょう。確率問題で考えてみます。

確率問題では、しらみ潰し方略を行う場合もありますが、たいていは公式を使って解きますよね?

 

公式は昔の人が何通りもしらみ潰し方略を行って得た結果から、その過程を理論的な式にしたものです。

同じ種類の問題にしか適用できないものの、時間を大幅に短縮ができるのが公式です。

つまり公式は過去の偉人が残した方略ツールであり、適用範囲は狭いですが、範囲内の問題に対しては絶対的です。

 

とある東大生は自力で「数学的帰納法」を導いたと豪語していましたが、私たち一般人にはできませんので、公式をしっかりと覚えておきましょう。

 

以上今回は心理クイズ「ハノイの塔」を例に、方略のご紹介をしました。

自分がよく使う方略を知っておくと、自分に合った勉強法が分かりますので、いくつか問題を解いて確認してみて下さい。