企業研究は会社を知り、自分の興味や条件とマッチングさせるものです。

しかし、「企業研究」という言葉だけが独り歩きして、具体的に何をするかも知らない就活生が急増しています。

とりあえずHPを見て、企業理念や組織図など分かりやすく書かれているものをエクセルにコピペして、まとめた気分になっているだけ。

あなたはそれで企業の何を知ったんですか?

今回は本当にためになる企業研究のやり方と、絶対に抑えるべきポイントを項目別にご紹介します。

 

企業理念

まず企業理念は、同じ業界であればだいたいどこも同じような言葉が並んでいます。

それをエクセルにまとめていったところで、同業他社と比較するのははっきり言って無理です。

企業理念はおよその社風を知る程度に利用しましょう。

それ以上にはなりません。

誠実と掲げていてもあくまで目標だから、実際は残業だらけ、嘘つき営業だらけという可能性も十分にあります。

企業理念は時間をかけず、他の項目に時間を割きましょう。

 

社長メッセージ

社長自らの言葉として公表しているもので、社長の考え、すなわち会社のベクトルが表れています。

しかし具体性はないので、これも企業理念と同様に、およその動向を知る程度に利用しましょう。

 

会社概要

創立の歴史や支店位置、売上や従業員数、組織図等が記載されているページですね。

部門別売上比率

事業部門が複数ある企業であれば、売上に占める各部門の割合を見ておくと、どの部門が会社の中で優位に立っているかが分かります。

例えば不動産デベロッパーの場合、住宅部門が売上の60%を占めていて、オフィスビル部門が20%だとします。

すると、その会社は住宅部門を強みとしているため、住宅部門に能力の高い先輩がいる可能性が高いです。

 

また、売上の高い住宅部門は資金が潤っており、研修の充実や新しい資材が揃っている可能性が高いです。

もしあなたが住宅の開発をしたいと考えているなら、住宅部門の売上比率の高い会社を候補にしておくと良いでしょう。

 

子会社・関連会社

企業によっては事業フローの一部を子会社・関連会社に委託している場合があります。

例えばトヨタ自動車は、車体製造をトヨタ車体というグループ会社に委託しています。

あなたが車体製造に興味があって自動車会社を目指しているなら、トヨタ自動車ではなくトヨタ車体にエントリーするべきだと分かります。

そのように、子会社・関連会社を調べることで、やりたい事業がどの会社で行われているのかという役割分担を知ることができます。

 

ここでポイントですが、基本的に親会社に執着する方が給料は高いです。

つまり、やりたいことを子会社に委託せず、親会社内で行なっている企業を選択する方が、同じことをしてより高い給料が手に入るということです。

 

中長期経営計画

中長期経営計画は、5〜20年後の目標を定めた計画で、これから力を入れる部門や事業を知ることができます。

例えば5年後に海外店舗の売上を今年度の250%にするとか、今年度の1.4倍の資金を投入すると記載されていたら、海外事業に興味のある学生にオススメです。

投入資金の増加は、その部門に費やす研修費用の増加に繋がりますので、入社後徹底した研究を受けることができます。

 

また、自分の興味のある部門に力を入れるということは、これからその部門が大きくなり、あなたは大きな勢力の中で働くことができるってことです。

中長期経営計画は会社の考えがもろに出ているのと、専門知識のない株主向けに記載されているため簡単で分かりやすいです。

就活生でも理解しやすいので、しっかり読み込んでおきましょう。

 

ちなみに中長期経営計画は、HPの会社情報もしくはIR情報の項目をクリックすると大抵出てきます。

会社ごとに場所は違うので、色々探してみてください。

 

過去のプロジェクト

過去のプロジェクトを調べることは最も重要です!

HPの沿革の項目から、過去行われた主なプロジェクト名を知ることができます。

 

ただし、詳細は載っていないのでプロジェクト名で検索してニュース記事や公表データを読んでみましょう。

過去どんなプロジェクトを行ってきたか知ることは、事業内容への理解を深めることです。

経営理念や中長期経営計画などは、あくまでも会社を知るものです。

 

一方で実際のプロジェクトを知ると、会社の仕事を知ることができ、自分が働くイメージをリアルに掴むことが可能です。

 

また、インターンや面接選考で社員との話題だからとしても役立ちます。

このプロジェクトのこの工夫に興味を持ったが、「ここはどういうことなのでしょうか?」と、質問してみると、「この学生はよく調べていて、入社意欲が高い」と評価されます。

 

まとめ

  • 重要なのは中長期経営計画と過去のプロジェクト
  • 過去何したか、今後の方針を知り、自分の興味や考え方の一致を図る