物理が苦手な人から見ると、

物理が得意な人って発想力がすごくて、どう頑張っても追いつけないな…

って思いませんか?

歴史みたいに事前に覚えたことでもないのに、問題を見てパッと解き方を発想していて、才能の差を感じてしまいますよね。

 

でも私は、何でも才能と決めつけてしまうのは嫌いです。

 

そこで、才能以外に差があると信じて、理論的に掘り下げてみることにしました。

結論として、才能ではない、ちゃんと克服できるものだと分かりました

順にご紹介していくので、ご覧ください。

 

得意な人の考え方はこう

物理が苦手な人と得意な人は、何が違うんでしょうか?

心理学者Chi et al(1981)は、物理学博士(熟達者)と学生(初心者)を対象として、「斜面を物体が滑る」という物理問題を与え、そこから何を連想しているのか調べています。

この実験から、物理の得意な人と苦手な人の考え方の違いが分かります。

 

実験結果がこちらです↓(英語論文だったので、日本語訳しました)

物理初心者の考え方の画像

物理熟達者の考え方の画像

苦手な人は長さ、高さなど、見た目の状態をよく見ているのに対し、得意な人は適用可能な公式を連想していることが分かります。

つまり、得意な人は現状確認のその先、解くことをすぐに意識しているんです。

 

車の運転でも似たようなことが言われますね。

初心者は前方20mしか見えておらず、運転に慣れている人は常に前方100m先まで見ているらしいです。

 

克服のためにやるべき勉強法

Chiらの実験から、熟達者は公式をパッと思い浮かべていることが分かりました。

したがって、公式を思い浮かべることが物理攻略のポイントのようですね。

 

だったらやることは1つです!

公式暗記です!

といっても普通の公式暗記じゃありません!

ただ覚えてるだけで解けたら苦労しませんよ。

 

私がオススメするのは、出題図からの公式連想に特化した勉強法です。

すなわち、物理問題とともに提示される図だけを見て、必要な公式をパッと思い浮かべる勉強法です

手順はこちら⇓
  1. 問題と解答を見て、その問題に使われる公式を書きだします。例えばこんな感じ↓
    斜面→F=ma,
    E=mgh=1/2mv^2,
    μN=μmgcosθ,
    mgsinθ・a>mgcosθ・bで転倒(箱の高さ2a, 幅2b)
  2. 問題の図と書きだした公式をセットで覚える
  3. 教科書の問題図を見て公式を書いてみる、というテストを行う(計算はしなくていい)

中学や高校、大学までは出題される問題がある程度決まっているので、問題形式は約20~30種類しかありません。たいした作業じゃないので、ぜひやってみてください。

 

以上今回は物理が苦手な人のために、物理を得意にする勉強法をご紹介しました。

今回紹介した実験は心理学分野の研究です。心理学で物理の勉強ができるなんて、心理学恐ろしやですね。
(参考:Categorization and Representation of Physics Problems by Experts and Novices, Chi et al, 1981)